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5.0点5.0点 (採点:1人)

その土曜日、7時58分

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投稿者: ubiubi(8)  最近の編集者: ubiubi(8) 【編集者履歴

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あらすじ


最新のレビュー情報

1月... 

ubiubi
ストーリー 5点
映像 5点
音楽 5点
オリジナリティ 5点
満足度 5点
5.0点 5.0点

1月 映画館にて鑑賞(2009年1本目)

ある兄弟。兄は会社の金を横領していた上に薬物に溺れていた。弟は離婚で娘の養育費の支払いが滞っていた。金に困った兄弟は、両親の経営する宝石店への強盗を思い付く。宝石を盗んで売ったとしても、保険に入っているから両親には損害はないと考えたのだ。しかし、小さな誤算が重なり、強盗は失敗に終わり、死ぬ予定ではなかった母が殺された。そして、兄弟もその家族も破綻していく…。

ああ、もうどこから褒めようか。この完成度の高さ!!
嫌なのは、読後感つーか、観た後の後味の悪さだけ。

まずは、シドニー・ルメット監督だろう。
80歳超えてるとは思えない、この映像のキレの良さ。これだけの映画が完成したのは、やはり監督の実力なのだろうから。故・市川崑監督の遺作、平成版「犬神家の一族」は、正直、昭和版よりかなり劣化していて、名監督も年には勝てないと思って悲しかったのだけど…。とんでもない爺様監督がいたものだ。
流行のCGはなく、海外ロケもない。
照明とカメラワークと役者の演技だけで、画面に迫力を出す。特に、役者の目力を引き出している、といえばいいのかな。特に凝った映像でもないのだけど、とにかく引き込まれる。

脚本は、詳しい背景をほとんど説明しない。
なぜ、兄弟がここまで落ちぶれたのか、父子、兄弟、夫婦、その愛憎の経緯は全く分からない。
兄はいくら頑張っても父の愛情も承認も得られていない。逆に、弟は何もしなくても父の愛情を得られる分、いつまでもガキで何一つまともにできない…。そういった提示されている関係が理解できれば充分だという、シンプルな脚本。説明は少なくとも、ドラマがちゃんと完成されていて、いいシナリオだったと思う。

俳優もいうまでもない。
兄役の、フィリップ・シーモア・ホフマン(なんでこんなに巧いの!!なんで、こんなに役の幅が広いの!)。弟役のイーサン・ホーク(やっぱ負け犬が似合うなあ)。父役のアルバート・フィニー(じわじわ、迫力がにじみ出てくる。「エリン・ブロコビッチ」のときと全然違ってて怖い)。やや濃い目のやりすぎ演技に見えないこともないけれど、引き込まれる。

原題は「BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD」。死んだのを悪魔に気付かれる30分前に天国に行くというアイルランドの乾杯の言葉から採られたとのこと。珍しく、いい邦題が付いたとは思うけれど、映画の内容を考えると、原題の方が映画のイメージに合っている。

悪魔は、彼だった。捕まったのは…?

2009.02.10 23:12 投稿者:ubiubi

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